炭素循環型農法について


 

炭素循環型農法とは?

 

一般的に植物を育てるためには、主な肥料として窒素を使います。

しかし、炭素循環農法では、圃場の微生物を生かすために窒素より炭素の施用を行ないます。

C/N比(炭素量と窒素量の比率)の高い廃菌床やバーク堆肥、緑肥、雑草などを活用し、その他の肥料は一切使わない農法です。


 

微生物によって有機物が分解されるとき、C/N比によって分解の度合いが変わります。

炭素循環農法では、C/N比 40を限界とし、

それ以下なら細菌類が、それ以上なら糸状菌が主に働くと考えます。

糸状菌は、有機物を捕え、ゆっくり分解する性質をもっていますので、一度に大量の窒素を必要とせずに植物が窒素不足を起こさないで育てることが可能です。

炭素循環農法では、微生物などの土壌有している窒素以外は過剰と考えます。


 

本園では、植物育成に牛フン、モミガラ、ワラ、チップなどの有機物を使い、土作りを行ない、乳酸菌、酵母など微生物の力を借りた炭素循環型農法で緑化木、野菜の生産に取り組んでおります。